冷え性

女性に多い冷え性の原因は?

冷え性も多くの女性が抱える悩みの一つですね。冷えは人間が本来持っている体温調節機能が正常に働いていない状態だと言えます。
特定の部位が極端に冷え、その状態が6ヶ月以上続くことを冷え性といいます。冷え性がもたらす不快な症状は多岐に渡ります。頭痛、めまい、倦怠感、肩こり、肌荒れ、手足のむくみ・ほてり、頻尿などなど。
特に女性に多い腰の冷えは要注意です。腰の冷えは骨盤を歪ませて腰痛を引き起こしたり、腰周辺の内蔵機能を低下させるので、月経困難症(月経が重くなる、月経不調など)や腸の不調(下痢、便秘を繰り返すなど)に繋がってしまいます。連鎖反応のように全身に不快な症状が表れてしまうというわけです。冷えが万病の元と言われる理由がよく分かりますね。

さて、一般的に冷え性は女性に多いと言われています。男性の中にも冷え性の人はいますが、男性より女性が圧倒的に多いことから、一般的には冷え性=女性のイメージがあると思います。それでは、なぜ女性に冷え症が多いのでしょうか?冷え性の原因を1つづつ見ていきましょう。

◆女性ホルモンの乱れ
女性には定期的に排卵と生理というものがあります。排卵と生理の期間は女性ホルモンが乱れやすくなります。女性ホルモンが乱れると、それに伴って自律神経も乱れてきます。生理の時期になるとイライラ、だるさなどを感じる方も多いのではないでしょうか?これも女性ホルモンと自律神経が大きく影響しあっているからです。
自律神経には色々な働きがありますが、その中の1つに、体温をコントロールするという働きもあります。女性ホルモンのバランスが崩れると、自律神経の働きが低下し、手足の先まで血液が十分に行きわたらない状態になります。それにより体温調節のコントロールが上手くできなくなって、冷え性を引き起こしていきます。

◆体の構造
一般的に、女性は男性に比べ筋肉が少ないです。筋肉は熱を生み出すので、女性の方が冷え性が多いのは筋肉量の関係だと思われます。また、女性は男性に比べ脂肪が多く、つきやすくなっています。脂肪は熱を生み出しませんし、一度冷えると温まりにくいため、冷えの原因となってしまいます。
また、子宮や卵巣などの臓器がある分、男性より血のめぐりが滞りやすいと言われています。

◆食生活
食生活の乱れや無理なダイエットは、ミネラル・ビタミンの不足を引き起こし、冷え性を悪化させる原因となります。夏場は特に、ドリンク、アイスクリームなど冷たいものを摂りがちです。さらに冷たい食事なども多く、内臓が冷えてしまいます。内臓は冷えると働きが鈍くなり、冷えて体温が低下する原因となります。
冷たいものだけでなく、糖分の過剰な摂取も体を冷やす作用があります。糖分を摂りすぎると、血液中に血糖や中性脂肪が増えて、血行が悪くなり冷えにつながります。

◆服装
ショートパンツやミニスカな肌の露出の多い服装や薄着は冷えを招きます。また、ハイヒールなど踵の高い窮屈な靴、体を締めつける補正下着や衣類、これらは皮膚感覚を麻痺させます。体を締め付けるということは、血流循環を妨げるので血のめぐりが悪くなり、結果冷えを引き起こします。




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